経活のススメ

巻頭特集「2019経活のススメ」とは、各会員企業の企業経営における取り組みを紹介しつつ、人を中心とした中小企業経営に対する同友会としての考え方を解説するコンテンツです。また、それぞれの企業経営だけに留まらず、例会や経営指針確立実践セミナーなどのさまざまな同友会の活動をあわせて紹介することで、すべての活動における考え方の根幹である「人を生かす経営(通称:労使見解)」への理解を深めていきます。
※経活:同友会での学習を生かした自社経営における改善活動

vol.1

大阪地域自慢

経営活動「経活」のススメ

(株)マルキチ 代表取締役社長 木村顕治氏 中河内ブロック 東大阪第二支部

創業:1689年/資本金:5300万円 業務内容:業務用油脂・食品・洗剤の卸商社、オリーブオイルと食品の輸入販売

今期より情報化広報部では「経活」という言葉を使っていこうと考えています。「経活」の言葉を聞いてどう感じました?

今回の取材依頼があった時にも聞いたのですが「経活」=経営指針確立実践セミナーと考えているのなら少し違うと感じました。経活の説明を聞いて、今思うのは経活とは「労使見解を深めることだ」ということです。

経活の具体的運動に直結しているのが経営委員会だと思いますが、2019年度の経営本部長として経営本部の活動方針を教えてください。

経営委員会のイメージで一番強いのが経営指針確立実践セミナー(以下指針セミナー)だと思います。経営委員会=指針セミナーと思っている会員が多くいるのも事実です。経営委員会には経営指針確立実践セミナー、求人、社員共育、障害者問題、就労困難者問題など、さまざまな活動があります。それぞれすることがあり、期が始まると各部会ではほとんどがその運営方法の議論になってしまっています。確かに指針セミナーは経活の入り口だと思います。指針セミナーは畑に苗木を植える活動です。本当の目的は、会員が植えたその苗木が成長して成果という実を実らせることです。経営本部は会員が苗木を成長させるお手伝いをすることが活動の目的です。その中心に労使見解がある。まだ具体的なことは決められていませんが、すべての活動の中で労使見解が感じ取れ、学び合えるようなことをしていきたいと考えています。

労使見解が自社経営のバイブルと話す会員が多くいます。具体的に決められていないといわれますが、イメージとして労使見解を学ぶとはどんなことでしょうか?

増強訪問などで、他の中小企業団体との違いは何か?と聞かれます。明確に言えるのは労使見解の「人を生かす経営」の存在です。たとえば、ここ数年では「働き方改革」に対して議論が多くあり、勉強会なども開かれています。その多くは生産性を高めることや数値目標をクリアするテクニックなどの手法の勉強です。同友会は労使見解を元に議論を行い、働き方改革に対しての経営者としての考え方、取り組み方を議論するところから始めます。労使見解を学ぶというのは読みあわせをするなどのお勉強会ではなく、課題に対して労使見解からの視点で真剣な議論をするなかから学び取ることです。まずは経営本部をそのような場所にして、そのような運動をすべての会員に広げていきたいと考えます。

経活=経営本部のような感じがしますが、これまでの経営委員会との違いは何でしょうか?

労使見解を広め、深く掘り下げて会員の経営発展を支援し語り部を増やすのは経営委員会です。ということは、増強は経営委員会が行うといっても過言ではない。そんな視点を持って組織委員会ともタッグを組んでいきたいと思います。組織委員会だけでなく、経営者として関わる以上中小企業憲章も政策も地域づくりの運動も、すべての活動に経営委員会は労使見解の視点から関わるべきだと思います。障害者部が取り組む地域の就労困難者の問題なども、労使見解を元にすべての本部が一緒に議論すれば多くの学びと成果を得るでしょう。

これまでの話を聞いて、経活の=労使見解からの学びと解釈しましたが、その具体的活動の一丁目一番地はやはり経営指針確立・実践セミナーだと思います。現在の指針セミナーについて意見などがあればお願いします。

今期から、全ブロックが単独で指針セミナーを開催すると聞いています。よく問題としてあがるのがリーダー不足です。自分は、完璧なリーダーを求めず、指針セミナーを卒業したメンバーが冷や汗をかきながらすればいいと考えています。もちろん一定のレベルまでは勉強しないといけないですが。自分も昔、計画コース、今のセミナーなら第6講(数値計画)のリーダーをしたことがあります。自分なりに勉強をして臨んだつもりでしたが、貸借対照表のところでぴったり数字が合うはずが合わない。冷や汗がだらだらと流れてきましたが、開き直って受講者と一緒に考えて、ああやこうやと一緒に考え間違いを見つけました。受講者には申し訳なかったですが、これは別の意味ですごく学べたと思いますよ。

このように、リーダー・助言者・受講生一体となり共に学びあっていく指針セミナーにしてほしいです。新会員が一番初めに労使見解に触れるのが指針セミナーです。今は7講に分かれていますが、随所で労使見解と照らし合わせて考えを深めるような指針セミナーを期待しています。
(取材:大西、文:山田、写真:田村)

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